ISHIDA MASAAKI diary

考えや日々の経験を綴ります

生きることを知ること 〜アリゾナ解剖学 1日目〜

アリゾナ解剖学 1日目。


今は、こちらの時間で夜中の2時半。
一回寝たんだけど、まだ身体が慣れていないのか、眼が覚めてしまいました。

今日のことが興奮しているってこともありますけどね笑

そして珍しくブログも2日連続で書けてます!

まずは先に1日終了後に食べてみた、アメリカン的な写真をw

 

 

f:id:masa-asrin:20180123193340j:plain

 

 

 

f:id:masa-asrin:20180123193353j:plain


及川さんと唐澤さんと柿沼さん。
いろいろと詳しく話をきいていると、行き着くところは家族の話。

 

このような環境に来させてもらっている家族に感謝しているってこと!

 

週末に ほとんどいない家にいない人たちだし、10日も海外にて研修を受けてもいいというのは家族の理解が本当に大切ですね

 

 

===============
 生きることを知ること
===============


トーマスマイヤー氏(以下、TOM)の講義をまず受けます。

 

f:id:masa-asrin:20180123193518j:plain

 

・死と向き合うことは、「生きることを知ること」
 ドナーの人はギフトを与えている。贈り物を受け取ることは受け入れること


・KQ=kinesthic Literacy(運動感覚リテラシー
 現代はEQ,IQを求めることが多くなり、このKQを得ることが少なくなっている。

 
・スローモーションでチーターの動きを確認する。
 TOMの動作分析。動きに合わせて、脊柱の反応から、尻尾へどのように動いているのか。
 筋肉のボリューム感などスローでみていると、とても美しい。
 時速90〜100kmで走るのに、ブレないところがある。
 それは「頭部」 胸鎖乳突筋、頭板状筋にて固定され、体側の動きがあってもその位置をキープされている


・生体とご遺体との違い
 魂が入っている入っていないとの話もあるが、それはまた別の有識者で。
 違いとしては、体内の中での「圧」が違う。
 

・医療の歴史を考えてみる 
 500年前 「物質の医療」 薬や薬草など
 150年前 「時間の医療」 精神科、心理学
  50年前 「空間の医療」 ヨガ・オステオパシー


・人の体は一つの細胞から生まれたもの
 いろいろな細胞を集めたわけではなく、一つの細胞から生まれたもの
 その細胞が70兆個になり、身体にとどめている
 糊や繊維にようなもので織り込まれてとどまっている。


・皮下の状態 
 カーペットのような形状をしており、密に絡まっている。
 これがないと滑り、崩れてしまう。
 数年お会いしてなくても、人はその人として認識できる。
 それは皮膚がその部位で止まっているから。

 

===============
  解剖での実習
===============


解剖の責任者は、トッド氏。


「この場所で起こることは、すべて私の責任になる」とお話。
言葉に関しての重みを感じました。


ラボではご献体 8体。
一つのグループで6〜7人がつきます。


今回私はなぜか移動を繰り返しましたが、
国際色豊かなグループに入りました!

グループ内での会話が基本的に英語になりました汗
ここまで英語を理解したい、話したいと思ったことはありませんでしたね。

このグループになれて、とても大きな刺激を受けております。
物事に対しての集中力や行動力が違いますね。


さて、解剖としては、まずは
献体を背臥位の状態にて、体の観察。

ホルマリン漬けではなく、無くなった状態で冷凍保存されたご遺体。
解凍されて行く中で、「どこが冷たいのか関節がどう動くのか」を確認しました。

皮膚での動き、関節は動きが把握できました。


それを把握したのちに解剖を。
メスと鉗子の使い方をレクチャー。


触りなれていないため、まだとてもぎこちない。
外科医を尊敬する。なぜかドクターXを思い出しました。
米倉涼子の器具の扱い方はすごいなw

 


・皮下と脂肪、浅層膜・深層膜の把握
 鉗子で引っ張り、メスを入れて行く中で、どのように組織が結合しているのかを把握。
 講義でいわれていたそれぞれを密につないでいくっていうことがよく分かる。 
 これは神秘ですね。 
 蜘蛛の巣のようにつながっており、それで部位を固定されている。


・前頭筋と眼輪筋との位置関係 
 表情筋はやはり薄い。そして触れて行くにはテクニックがとても必要。 
 皮膚の下との表情筋での境目は難しい。


・体側全面の脂肪の状況
 脂肪の状況などは身体の部位でかなり変わってきますね。
 また脂肪の色もこんなに違うもんなんだろうと感じます。


・大腿部と下腿
 今回下腿の皮膚を切る時間が多くありました。
 皮膚の状況を確認して、脛骨外側への展開。
 大腿部と下腿部での脂肪組織の厚さの違い肉眼的にも把握できる。

 

初日ということもあり、
メスと鉗子の使い方や皮膚と脂肪との境目の把握で終始してしまった。。。


自分が何のためにここに来たのかを少し忘れてしまって
ずっと作業をしてしまったのが反省。。。

 


=======================
まとめ 今日の実習を通して感じたこと3つのこと
=======================


・全世界にはすごい人はいっぱいいる。
 このような場所に集まる人は、やはり意識があまりにも高く刺激を受けまくります!
 まずは自分自身が次のステージに行くには、「環境変えて行くこと」を改めて感じました。
 そして英語はやはり必須
 英語力の無さを自分自身に感じました。
 コミュニケーションを取るには、もっと勉強していかないと。
 

・皮膚は厚く、そしてその組織の固定部は密になっている。
 1日目の解剖を通して感じたことですね。それぞれの組織がそこにとどまっていることは、膜が絡み合っているのは発見が多いです。


・TOMの実習終わりの言葉が心に残る
「筋肉の上の皮膚を取ると、誰か誰だかわからなくなる。」
 白人であろうと、黒人であろうと、アジア人であろうと。

 

初日にして大きく刺激を受け、そして考えさせられました。

 

「一つの細胞から生まれ、人として形成し、そしてさまざま人種がいる。」
この言葉はあまりにも当たり前で、誰もが知っていること。

 

だけど、自分自身でメスを入れてご献体の方を解剖させていただき、
人しての形を変わって行く姿を拝見した後では
この言葉がとても響きました!


人として今ここにいること、
そして生きていること、
このような環境にいることは、当たり前でない。

 

しっかりと自分の身体に「生と死」を感じ、受け止めていきます!